飛雪の滝キャンプ場のウッドデッキ工事

去年の年末ですがウッドデッキ工事を行いました。
工事の風景とタナリスCY注入材・グリーンレーザー・デッキビスの話を。

着工前はこんな感じ。
ロープの張っている所に約7m×8mのウッドデッキを3区画作っていきます。
1区画約56㎡、3区画を合計すると168㎡なので約51坪近くあります。でかっ。

現地で打合せをして担当の設計士さんが書いた平面図をみながら施工用の詳細図・加工図を作成します。
手間ですが書いたほうが細かい所まで頭の中に入るし、発注する数量の拾い出しや加工、現場での組み立てが楽になるので書いてます。

その施工図を基に加工します。
ウッドデッキに使う木材は杉。
材料が多すぎてうちの工場には入りきらないので製材所さんの所の倉庫を借りて加工。
この後、木材に担当設計士さん指定のタナリスCY注入を行います。
このタナリスCY注入材はどんなものなのかなー?と思って調べてみたところ、化学物質(VOC)13物質を含まない。防蟻・防腐性能があり周辺の環境で多少前後すると思いますが耐久性も10年以上となかなかよい物。
普通のデッキ塗料だと物にもよりますが3年~5年ごとに再塗装をしないといけないので。
また、タナリスCY注入材単体で購入する方法はないようです。
購入できたとしても小さい物は別として、デッキ材みたいな長い物を加圧注入する設備なんてないですからね。
これを使ってDIYでウッドデッキを作りたい方はタナリスCY注入処理済みの木材を購入する必要があります。

加工後、数週間待ってタナリスCY加圧注入されたウッドデッキ材の現場搬入。
いよいよ着工。

まず初めにデッキを置く位置を決め。
次に一番手間のかかる束石を設置していきます。
地面も平らに見えて場所によって数センチは前後します。
3カ所合計216個の束石を天端で同じ高さにしないといけません。
レーザー墨出し器(赤)しか持っていなかったので、今回のためにレーザー墨出し器(緑)を購入。
レッドレーザーで受信機をつけて高さを見る方法もありますが、束石の掘る場所216カ所の高さを一つ一つ「ピッピッピー」なんて効率悪すぎてやってられないので。
レッドレーザーだと屋外で直射日光のあたる場所はほぼ見えませんが、今回購入したグリーンレーザーなら半径4m、真ん中にグリーンレーザーを置いて端から端までで8mくらいなら見れます。もう少し見れるかな?って感じです。日が暮れてくると遠くまでくっきり見れます。

大引き加工時に束石の取付位置を大引きに印しています。
印をした所に束石をコーチスクリューで取付して大引きをひっくり返して置いていき、微調整して位置を確定します。(掘方はある程度広めにしています。)

その上に基礎パッキンを取り付け。

今回はデッキ板をデッキビス(ステンレスSUS304 L90㎜)で取付。
L90のデッキビスだとデッキ板の厚さ45㎜+基礎パッキン20㎜なので大引には25㎜ほどデッキビスが効きます。もう少し長いほうがいいと思うのですが、L90㎜以上のデッキビスがないためこれを使用。
DIYでウッドデッキを予定されている方で予算のある方はデッキビスをおすすめ。
コストを抑えたい方はデッキ材が杉だとコースレッドのステンレスが良いかと思いますが、節なんかに当ったり大引きが固い木だとよく折れますのでご注意を。

3区画合計168㎡(約51坪)のウッドデッキ完成。
このウッドデッキの上で滝を眺めながらテント泊ができます。
2区画借りる、3区画借りるなどもできるようです。
1区画ごとにコンセントも使用できます。
工事期間中は12月でしたが、連日日帰りや宿泊のお客様がいらしてました。

この紀宝町にある飛雪の滝キャンプ場には美しい滝が眺められてテントサウナがあり、BBQスペースや洗い場もあります。
宿泊はコテージあり、もちろんテント泊もでいい所ですのでみなさん是非ご利用くださいね。

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飛雪の滝キャンプ場 公式

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